| さらば友よ |
| 君は旅立つ |
| 君は旅人 |
| そして小説家 |
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| 詩人で音楽家 |
| 君が切り開いた小道は |
| 僕の小道と出会った |
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| 僕は寂しい |
| 父親を亡くした子供 |
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| 気前のいい父親 |
| 気紛れで |
| 自由を謳歌した |
| この世の美を楽しんだ |
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| さよならも言わずに |
| いつもそうだった |
| 旅立ったけど |
| 君はいつもここに |
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| 狐のように賢く |
| 猫のように慎重に |
| 悲しみが癒えると現れる |
| 君を慕うみなの心に |
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| 瞼の奥に姿が |
| そうか |
| 大海原の向こう岸に |
| 波止場を見つけたって |
| 僕もずっと捜していたんだ |
| 僕もこれから捜しにいく |
| 君に会うために |
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| 君は照らす |
| 夜の小道を |
| 僕らが心細いだろうって |
| いつか辿る小道を |
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| 僕は寂しい |
| いつも守ってくれた友 |
| しっかり者 |
| 頼りにしていた |
| 道しるべ |
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| いてくれるだけで良かった |
| 静かに気遣いすることなく |
| 僕のいるところにいてくれた |
| そして去っていった |
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| 君は旅立った |
| 僕は君の子供 |
| そしていま孤児 |
| 君がくれた太陽と風も |
| 去っていった |
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| 僕は悲しい |
| 安楽椅子が |
| 気に入っていた君 |
| まどろんでいるようでいて |
| 眠ったのはまばたきの間 |
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| この若造に親切だった |
| 僕を見守ってくれた |
| 僕を見守ってくれた |
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