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さらば友よ
イヴ・デュトーユ



この詩は、フィリップのお通夜と葬儀ミサの前夜に歌うために友人たちが選んだものです。
カナダと日本の友人たちに捧げます。

ブラザー・モーリス・ジャック・ラポァント  



さらば友よ
君は旅立つ
君は旅人
そして小説家

詩人で音楽家
君が切り開いた小道は
僕の小道と出会った

僕は寂しい
父親を亡くした子供

気前のいい父親
気紛れで
自由を謳歌した
この世の美を楽しんだ

さよならも言わずに
いつもそうだった
旅立ったけど
君はいつもここに

狐のように賢く
猫のように慎重に
悲しみが癒えると現れる
君を慕うみなの心に

瞼の奥に姿が
そうか
大海原の向こう岸に
波止場を見つけたって
僕もずっと捜していたんだ
僕もこれから捜しにいく
君に会うために

君は照らす
夜の小道を
僕らが心細いだろうって
いつか辿る小道を

僕は寂しい
いつも守ってくれた友
しっかり者
頼りにしていた
道しるべ

いてくれるだけで良かった
静かに気遣いすることなく
僕のいるところにいてくれた
そして去っていった

君は旅立った
僕は君の子供
そしていま孤児
君がくれた太陽と風も
去っていった

僕は悲しい
安楽椅子が
気に入っていた君
まどろんでいるようでいて
眠ったのはまばたきの間

この若造に親切だった
僕を見守ってくれた
僕を見守ってくれた

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